こんにちは!かあくです!
1人暮らし歴8年、引っ越し回数6回の私が、自身の失敗談も踏まえ発信しています!
私のブログでは、引っ越しで失敗しないために気を付ける事を6つの記事に分けて紹介しています。
引っ越しで失敗しないために気を付ける事
- 部屋探し・内覧
- 見積内容の確認
- 契約・保険
- 退去の手続き
- 片付け・その他手続き
- 引っ越し
今回は 第3回 契約・保険 編 です。

具体的な話の前に、皆さんにはくれぐれも気を付けて欲しいことがあります。それは、不動産業界では、借主(皆さん)の知識不足をいいことに不正や所謂ぼったくりといわれる契約がまかり通っているということです。
昨今はコンプライアンスが厳しくなり、どの業界でも不正行為は減ってきているとは思いますが、不動産業界においては枚挙に暇がありません。借主、つまり客のほとんどは業界に関する知識が薄く、不正行為やぼったくりにあっても被害に気づけないことが多く問題が明るみに出にくいからです。この記事では、皆さんが被害に合わないよう、賃貸・保険の契約で注意して欲しいことをお伝えしますので、お部屋を借りる時には是非ご参考にしてください。

私自身、社会人になりたての時にかな~~りぼったくられていました。。。身銭を切った内容になりますので、是非ご参考にしてください。
登場人物を知ろう
まずはなんとなくでいいので全体を把握しておきましょう。仕組みが分からなければ、騙されても気づくことが出来ません。

入居後の問い合わせの時などにも役立つので知識として知っておいて損はないでしょう。
賃貸契約の時の登場人物は以下の通りです。
- 借主
- 仲介業者(不動産屋)
- 管理会社
- 保証会社
- 貸主(オーナー・大家さん)
借主はお部屋を借りる人、つまり皆さんです。貸主は不動産の持ち主つまり大家になります。借主が貸主に家賃を支払い、部屋を借りるという単純な構造なのですが、スムーズに契約するために、間に複数の業者が入り契約をします。

この間に入った業者たちが悪さをします。(笑) 本来の役割を順番に見ましょう。
仲介業者(不動産屋)
賃貸を探している人に物件を紹介し、貸主に代わり賃貸契約を結びます。街で見かける不動産屋はこれに当たります。契約時に火災保険への加入手続きも請け負いますが、稀に火災保険の保険会社の担当者が説明に来ることがあります。
管理会社
保守・修繕・清掃等、建物の維持管理をします。設備が壊れたり、近隣トラブルが起きたりした時に対応するのがこの管理会社に当たります。

ただし、管理会社を使わずオーナーが直接管理している物件もあります。1階の1室にオーナーが住んでて、掃除やトラブル対応をしている物件なんかがそうですね。
保証会社
借主が家賃を滞納したときに、保証人となって貸主に対して家賃分の弁済をし、貸主の収入を確保します。また、貸主に代わり滞納した家賃の取立てを行います。連帯保証人を指定せずに契約できるのも保証会社のおかげです。

あれ?どの業者も契約や運営に必要だし、良い業者なんじゃない?

基本的にはその通りです!この業者たちがあってこそ、スムーズな契約と快適な暮らしが出来ています。だからと言って、『良い』業者とは限りません。
問題はこの業者達が、自分たちの利益のために不当な請求やぼったくりをしていて、しかもそれが少数派ではなくほとんどだということです。どんな請求やぼったくりがあるのかについては、[第2回 見積内容の確認・交渉 編]をご覧ください。
どの業者がどの役割を担っているか、大まかでいいので把握しておきましょう。
良い仲介業者を探そう!必ず相見積もりを取ろう!
良い仲介業者を探す必要性
前述の通り、不動産業界には「知識の少ない借主(皆さん)を騙してお金を稼いでやろう!」という業者がたくさんいます。知らずに賃貸契約した世の中の人々の9割は騙されているんじゃないかと思っています。恐ろしい世界ですね。余計なお金を払わずに契約をするなら、何よりも『良い』仲介業者を探すところからです。

じゃあ、どこの業者が良いの?
どのサイトから申し込めばいいの?

残念ながらこの質問にお答えすることは出来ません。。。
スーモやホームズといったサイトを経由して申し込む仲介業者はフランチャイズの会社で、それぞれの地域によって会社が異なります。東京でお部屋を探すのに、大阪の仲介業者に依頼は出来ません。スーモやホームズの看板だけ借りている全く別の会社、ということですね。そして、フランチャイズといってもコンビニチェーンのように本部の監視のもとに統制されているわけではなく、その会社が独自で、或いはあなたの担当者が独自で不正を働くということが起こるのです。
相見積もりを取ろう!
では良い仲介業者を見つけるにはどうすればいいかというと、ずばり相見積もりをとることです。相場が分からなければ騙されても気が付けません。相場を知るには複数社を比較すれば良いし、その中から一番安い仲介業者で申し込みをすれば良いのです。

良い業者と悪い業者では、一発目の見積書でかなりの金額差が出ます。安い方で申し込めばOKです。単純ですね~。
相見積もりをとるには複数の仲介業者を回る必要がありますが、同じ物件の内覧に何度も行く必要はありません。そして2回目以降の業者には内覧済みとかは言わない方が無難です。契約する気がないと思われ、ちゃんと対応してくれなくなるかもしれません。「時間がない」「画像で確認したので十分」等の理由で断りましょう。親切な業者なら、スーモやホームズでの申し込み時に、「先に初期費用だけ確認したいので見積をお願いできませんか?」と記入すれば対応してくれます。

審査申し込みをする気もないのに、見積書を作るだけなんて出来ませんよ~。

じゃあ、結構です。
こういうこと言ってくるような業者は検討から外してしまって良いと思います。自分の売上しか見えていない業者が良心的な価格を提示してくるとは思えないからですね。
また相場を知る手段として『Yeah!(イエ―!)』というサイトがあります。問い合わせフォームに、気になる物件を入力すると、最も安くなる仲介業者を検索してくれるというサービスです。対応していない地域が少なかったり、返答に時間がかかったりという声もありますが、完全無料で使えて、時には10万円以上安くなる事もある優良なサービスですので、賃貸の契約前には一度利用してみることをお勧めします。
内覧時、その場でサインはしない!手付金も払わない!
申込書にサインはしない!
内覧後に見積書をもらい、内容を確認しましょう。申し込み・保証会社の審査へと進むのは、持ち帰って他社と比較してからにしましょう。

「この物件は人気なので、今申し込まないと埋まっちゃいますよ~?」
「仮申し込みなのでお名前だけ書いてください。」
「審査に通るかどうかだけ確認しますので」

そんなすぐに埋まるか!!(笑)連帯保証人の家族にまだ話していないので、持ち帰って説明します!
というような感じで申込書にサインを迫られますが、必ず断りましょう。確かに、申込書を記入しただけでは契約にはならないのですが、サインをしてしまうと管理会社によっては、「Aの仲介業者から申し込みをしたからB社からは出来ない」と変更が出来なかったり、「申し込みだけして手間を取らせたのに契約はしないんですか」と迫られたりすることもあります。
手付金も払わない!
手付金も同じです。また、一度お金を払ってしまうと断るのに心理的ハードルもあがってしまいます。

物件を抑えておく為、手付金をお願いします。
あくまで仮なので、キャンセルになったら返金しますよ~。

これはもう仲介業者が客を逃がさない為の決まり文句です。毅然とした態度で断りましょう。
善良な業者なら見積もりだけしてくれますので、申込みや手付金無しでの見積を渋るようなら、その業者は選択肢から外してしまって良いと思います。

案内もして見積書も作って時間もかかっているのに、結局契約しないなんて!仲介業者を潰す気ですか!

それが仲介業者の仕事です。
確かに手間は掛けましたが、しっかり対応してくれる良い業者もいるのでそっちで申し込むだけです。市場原理に基づいた自然な競争です。
仲介業者とのやり取りはメールなど形の残るものにしよう!
さて、相見積もりをとり仲介業者を選定したところで、契約の話に移っていきます。任意の火災保険への加入など、余計な費用を外してもらったり、家賃や仲介手数料などの交渉をしたりする際は、メールなどの形の残るもので行いましょう。言った言ってない論争を回避し、不利な契約を進められないようにする為です。店頭で見積書を受け取った時に話をした内容も、確認のためメールでもう一度確認しておきましょう。

契約時にさも知らなかったかのように対応された場合は、メールやLINEの画面を突きつけましょう!
契約書をしっかり読んでサインしよう!
契約日より前に、可能なら特約だけでもメールで先に貰っておきましょう。契約時の流れとして、内覧→見積→審査(1週間ほどかかる)→契約(サイン・押印)という流れになるのですが、契約書の読み合わせをするのは最後の契約書にサインをする時になります。この時になってから契約書の内容に不都合があると分かっても、かなり時間が経ってしまっています。この時点から別の業者を探すというわけにもいかないでしょう。先にメールで特約を送って貰い、内容を確認しておきましょう。
契約書にサインする前に、必ず内容を読みましょう!納得できない内容があれば、サインをしてはいけません。例を挙げて解説します。
見積時

火災保険は、こちらの任意の保険に加入しても大丈夫ですか?

あ~、大丈夫ですよ。
契約時

特約事項に、「火災保険は当社が指定する保険会社に加入する。」と書いてありますが、、、

あ~、後で確認しておきますので、とりあえずサインだけ書いちゃってください。
契約後

では、こちらの火災保険料のお支払いもお願いします。

え?火災保険は任意のものに入ると言いましたよね?

え~そうでしたっけ?でも、あなた契約書にサインしましたよね?
契約書には「火災保険は当社が指定する保険会社に加入する。」と書いてありますよ?
これにサインしたという事は同意したってことですよね?

ぐぬぬ・・・解せぬ・・・
こんな事も無いとは言えません。契約書にサインすると、双方の合意を得たという証拠になってしまいます。いくら口頭で確認していても、契約書という正式な書面での証拠があると、不利な条件に覆されてしまうかもしれません。
契約書にサインする前に、必ず内容を確認しましょう。契約時に「そんなこと言いましたっけ?」「確認しておくのでとりあえずサインだけ書いて下さい。」などと言われたら、メールやLINEの画面を提示し、必ずその場で二重線と訂正印を書いてもらってからサインしましょう。
火災保険は自分で加入しよう!おすすめの火災保険2選!
火災保険については、第2回 見積内容の確認 編でも簡単にお話ししましたが、今回は筆者おすすめの火災保険2つも紹介しつつ、解説します。
賃貸契約の際、借主が自分で火災保険を探して契約する手間を省くために、仲介業者(保険会社の担当者が来る場合もある)が火災保険の加入手続きもしてくれます。火災保険に加入しないと保証会社の審査が通らなくなりますし、何よりお部屋や家財に損害があった時に取り返しがつかなくなる為、火災保険への加入は必須です。

しかし、これもまた注意が必要です。仲介業者で加入する火災保険は、ほとんど間違いなく、9割9分がぼったくりです(笑)。
賃貸で一人暮らしのケースだと、2年間で2万円(年間1万円)とかの保険に加入させられますが、補償内容は薄く、余計なサービスが付いてきて高額です。後述の、筆者おすすめの火災保険では保険料を半額以下にできることもあります。

筆者おすすめの火災保険を2つ紹介します!
スマート賃貸火災保険
損保ジャパンが運営する火災保険です。1人暮らし賃貸の場合で、余分な保証を外した時の保険料は、月額570円(年間6,840円)になります。自動車保険等に既に加入しており、個人賠償責任を外せる方は月額380円(年間4,560円)になります。保証内容を見ていきましょう。
保証対象 | 補償金額 | 説明 |
家財 | 100万円(700万円まで増枠可) | 家具や家電が、隣の火事や水害・盗難・落下等による損耗した時の損失を補償する。 |
修理費用特約(修繕費) | 50万円 | 火災・漏水・盗難等で住宅設備(窓・壁紙・フロア・水回り等)が損耗し、修繕費を入居者負担分を補償する。 |
借家人賠償責任 | 1,000万円 | 被保険者が原因の火災や漏水で住宅に損害を与えた時に、貸主へ損害賠償金として補償する。 |
個人賠償責任 | 1億円 | 日常生活における偶然の事故で、他者の身体や所有物に被害が生じた時、他者への損害賠償金として補償する。 |

個人賠償責任の、日常生活における偶然の事故とは、外で自転車で他人にぶつかってしまった場合なども含みます。つまり、個人賠償責任の付いている火災保険に入っていれば、自転車保険などは基本不要です!自動車保険は必要だけど。
お部屋を借りる時の保険
日新火災海上保険株式会社が運営する火災保険です。1人暮らし賃貸の場合で、余分な保証を外した時の保険料は、年間3,500円になります。保証内容を見ていきましょう。
保証対象 | 補償金額 | 説明 |
家財 | 50万円(400万円まで増枠可) | 家具や家電が、隣の火事や水害・盗難・落下等による損耗した時の損失を補償する。 |
修繕費 | 300万円 | 火災・漏水・盗難等で住宅設備(窓・壁紙・フロア・水回り等)が損耗し、修繕費を入居者負担分を補償する。 |
借家人賠償責任 | 2,000万円 | 被保険者が原因の火災や漏水で住宅に損害を与えた時に、貸主へ損害賠償金として補償する。 |
個人賠償責任 | 1億円 | 日常生活における偶然の事故で、他者の身体や所有物に被害が生じた時、他者への損害賠償金として補償する。 |
被害自己法律相談費用等 | 30万円 | 被保険者やその所有物が、偶然の事故で被害を受けた時、被保険者が負担する法律相談費用や弁護士費用を補償する。 |

筆者も、お部屋を借りる時の保険に加入しています!スマホで10分くらいで出来ました!
保険料が安く、修繕費と借家人賠償責任の補償金額が大きいのが魅力的ですね。家財の補償金額は小さくなるけど、保証してもらうほどの家財がないので(笑)
以上2つがおすすめの火災保険になります。これ以外にも保険料の安い火災保険は存在しますが、保証内容が薄かったり、万人におすすめできるものではなかったりするので、とりあえず上記のどちらかに加入すれば90点は取れると思います。
2年間で2万円などといった火災保険が、如何にぼったくり商品かを理解して頂けたのではないでしょうか?(笑) 引っ越しをする予定の無い方も、これを機に火災保険を見直してみてください。

そもそも保険は、生活が立ち行かなくなってしまうような、確率低、損失大の出費に備えるためのもの!
「対面で契約する方が安心だから」「なんとなーく不安だから」といった感情的な理由で、余計な補償やサービスがゴテゴテとくっついたぼったくりの保険に、大事なお金を使わないように気を付けましょう!
まとめ
賃貸契約や火災保険は、難しくてあまり考えたくない内容だったのではないでしょうか?
引き続きになりますが、筆者が何よりも伝えたいのは、「最低限の知識を入れおいて、わる~い業者に騙されないようにしよう!」ということです。
今回の内容は、賃貸に限らず、保険や大きな買い物をする時に通ずるものがあると思います。『玉ねぎ 1個500円』こんなものを買う人は居ないと思いますが、それはなんとなくでも相場を知っているからです。
では火災保険はどうでしょうか?『保険料が2年間で2万円』これが果たして高いのか安いのか、ご存知でしたか?

無知は騙されます。悲しいですが、それが資本主義社会の常です。
賃貸業界について少しだけでいいので勉強し、損をすることなく、満足できる引っ越しを一緒に実現しましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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