こんにちは、かあくです!

突然ですがみなさん、ギャンブルってやりますか?
パチンコ・オンラインカジノ・競馬・競艇・競輪など、世の中にはいろんな賭け事で溢れいていますよね。そんな中で「宝くじ」を買っていると言う人は自分がギャンブルをしているという感覚が薄いのではないでしょうか?

今回は、宝くじが他を圧倒し、最もヤバいギャンブルである理由を解説していきたいと思います。
分かりやすく、クイズ形式で出題していきますので、是非一緒に考えてみてください!
還元率を考えてみよう
還元率とは
突然ですが、問題です!ギャンブルには、還元率と呼ばれる数字があります。次の状況を考えてみましょう。
3人の人が、1人1万円ずつ出し合って、じゃんけんをします。勝った1人が3万円を総取りできます。このとき、還元率は何%でしょうか?
- 100%
- 50%
- 約33%
- 0%

じゃんけんに勝つ確率は3分の1だから、3番かな?

正解は〜、 1番の100%です!
還元率とは、参加者が支払った掛け金に対し、参加者に対して支払われた払戻金の割合を意味します。
今回のゲームでは、勝つか負けるかはどうであれ、掛け金の3万円は参加者に対して全額支払われている状態です。つまり還元率は100%になります。

もしもこのゲームのオーナーがいたとしても、1円の利益もないわけです。
ですので、パチンコや競馬などは、利用者から集めた掛け金の一部を抜き取り、掛け金と払戻金の差額で利益を産んでいるのです。
各ギャンブルの還元率
それでは、次の問題です。多くの人にとって身近なギャンブルといえば、そうパチンコですよね。
では、パチンコの還元率は何%でしょうか?
- 45〜50%
- 60〜70%
- 70〜80%
- 80〜90%

う〜ん考えたこともないけど、電気代や建物・設備投資、人件費も掛かっているし、3番の70〜80%くらいかな?

正解は〜、4番の80〜90%です!
表現が合っているか分かりませんが、パチンコ店は意外にも薄利多売です(笑)。1日の売り上げが1千万円のお店だと、800万円〜900万円が払い戻し(実際には景品だが)され、100万円〜200万円が店の儲け、というわけですね。

パチンコ店はいつ見ても車がいっぱいだけど、多くの人に来てもらわないと儲からない構造になっているんだね。
じゃあ、競馬とかの他のギャンブルだとどうなの?

他のギャンブルの還元率も一覧で見てみましょう
種類 | 還元率 |
オンラインカジノ | 92〜98% |
パチンコ | 80〜90% |
競馬 | 70〜80% |
競輪 | 約75% |
ボートレース(競艇) | 約75% |
オートレース | 70〜75% |

競馬や競輪はパチンコに比べて還元率が低いんだ!
パチンコをやったほうが健全だということ?

もちろん、手軽に賭け事ができるだとか、趣味と合致してハマってしまうだとか、さまざまな要因があるので、どれをやればいいとかっていう話じゃないですよ。
というか、そもそもギャンブルなんてするんじゃねぇ!(笑)
宝くじの還元率
それでは、次の問題です。ここからが本題になります。
宝くじの還元率は、何%でしょうか?
- 45〜50%
- 60〜70%
- 70〜80%
- 80〜90%

パチンコよりももっと一般の人に普及してるイメージがあるし、設備投資も大した金額ではなさそうだから、還元率が高くてもしっかり利益を出せるんじゃない?
パチンコと同じ、4番の80〜90%かな!

考察は素晴らしいですが残念!
正解は〜、なんと1番の45〜50%です!

1番!?他のギャンブルと比べても還元率が低すぎない!?
そうなんです。宝くじはギャンブルの中で最も、そして圧倒的に還元率が低いのです。
最初のじゃんけんの例で説明します。

今からみなさんに、1万円ずつ出して、じゃんけんをしてもらいます!
買った人に賞金を差し上げます!

は〜い!

全部で3万円預かりましたので、手数料として1万6千円は私が頂きますね。
それでは3人で、残りの1万4千円を賭けてじゃんけんしてくださいね〜☺️

えぇ・・・。
こんな感じですね(笑)。どうですか?まさかこんなゲームに参加したい人は居ないですよね(笑)。
これが還元率45〜50%のゲームです。宝くじを買うと言うことは、このゲームに参加しているということになるのですよ。
宝くじの構造

宝くじの還元率が低いことはよく分かったよ。

そうなんです。実は宝くじは、かなり悪どい商売なんです(笑)。
それでは、次の問題です。
宝くじを運営しているのは、次のうちどれでしょうか?
- 民間企業
- 宗教法人
- 地方公共団体
- 国・政府

CMとかでも見るし1番かな?

正解は〜、3番の地方公共団体です!
「株式会社宝くじ」が運営しているわけじゃないんですよ!(笑)
宝くじは、前述の通り還元率が極めて低い、つまり事業者の取り分がかなり大きくなります。
また、宝くじ事業では大きな土地や建物を必要としません。そしてパチンコ店のように莫大な電気代や設備投資も必要なく、競馬場のように莫大な維持管理コストがかかるわけでもありません。

そう、宝くじは構造上、利益が出過ぎる。つまり、儲かり過ぎるんです。
よって宝くじの運営は公共性が求められます。宝くじの売り上げが公園・道路・教育施設などの公共設備に利用されているのはご存知なのではないでしょうか?宝くじは、公的な機関が売上金の利用目的を明確にすることで、運営が認可されているのです。

民間企業が営利目的で宝くじ事業をすると、経済のバランスを壊しかねないほど危険な事業なのです。無論、市場原理で還元率は高くなっていきますが、初期投資と管理運営の敷居の低さから、日本中宝くじ屋さんだらけになるでしょう(笑)。

還元率が高くなったらそれはそれで、ギャンブル性・中毒性も高くなるだろうし、なんにせよ問題がつきまとう事業なんだね

だからこそ、公的な機関による運営が必要なんです。
宝くじ屋は、言い換えるとするなら募金箱です(笑)
それでも、宝くじを買う人へ

ここまで読んでまだ、宝くじを買おうと思う人はいませんよね?

でもまあ、寄付にもなるからいいんじゃない?

宝くじは売上の利用目的の不透明さも指摘されています。それでもなお、自分の財布を痛めてまで寄付がしたいというなら、ふるさと納税をしましょう。

ふるさと納税?控除限度額いっぱいまで既にやっているよ。

控除限度を超えても、ふるさと納税自体はすることが出来ます。もっとも、住民税控除のない、ガチの寄付にはなりますが(笑)。
当たらない宝くじと違って、ちゃんと返礼品はもらえますし、好きな自治体を選んで寄付ができますし、自治体によってはどんな施策に利用して欲しいとかのメッセージを送ることが出来ます。「お金が余って仕方がない!」と言う人は、宝くじではなくふるさと納税で寄付をしましょう。そんな人は宝くじなんて買っていないと思いますが(笑)。

宝くじはな、夢を買っているんだよ!

当たるわけがないだろう愚か者!!
ほら、これで買う理由がなくなりました!(?)
まとめ
宝くじが最もヤバいギャンブルである理由、ご理解頂けたでしょうか?
ここまでを整理すると
- 宝くじは還元率が極めて低いギャンブルである。
- 構造上、利益が出過ぎるようになっている。
- その危険性ゆえ、公的な機関にのみに運営が許されている。

宝くじを買うならパチンコをやった方がマシ!なんて言う気はありません(笑)。
でも、自分が何にお金を使っているのか、そこはしっかり理解しておきましょう。
今回の記事を読んで、宝くじの構造を理解し、お金の使い方を考え直す機会になってもらえればこの上ない喜びです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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