放置厳禁!企業型DCがない会社へ転職したら?iDeCoとの違いと対応策

確定拠出年金

こんにちは、かあくです!

かあく
かあく

皆さんはお勤め先で、企業型確定拠出年金(以降:企業型DC)に加入していますか?

加入しているよ!老後資金の形成に一肌買っているよ!

かあく
かあく

素晴らしいですね!
ところで、転職や独立・退職をする時、それまでに拠出した資産がどういう扱いになるのか、ご存知ですか?

考えたこともなかったな〜。
NISAと違って定年までは現金化できないし、どうなるんだろう?

かあく
かあく

今回は、実際に企業型DCを導入している企業から、導入していない企業へ転職した私の実体験をもとに、解説していきたいと思います!

実際にやってみた結果

筆者自身、企業型DCを導入している会社から、導入していない会社へ転職したので、なんらかのアクションが必要でした。

かあく
かあく

結論から言うと、企業型DC拠出していた資産を、個人型確定拠出年金(以降:iDeCo)に移換しました!

以上です!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

かあく
かあく

冗談です(笑)。具体的にどういったアクションが必要なのか、そもそも企業型DCとiDeCoはどう違うのか、解説していきます!

「そもそも、確定拠出年金って何?」という方は、またいつか記事にしたいと思いますので、お待ちください(笑)。

企業型DCとiDeCoについて

企業型DCとiDeCoの違い

企業型確定拠出年金(企業型DC)」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」、名前からして難しいし複雑ですよね(笑)。

そもそも、企業型と個人型ってなに?どう違うの

かあく
かあく

どちらも所得控除運用益非課税受取時の控除といった、税制面での優遇を受けられます。そこは同じです。

両者の違いとしては、
企業型DCは、企業が掛金を拠出し、加入者が運用します。
iDeCoは、加入者自身が掛金を拠出し、加入者が運用します。

かあく
かあく

企業型DCは福利厚生の一つであり、加入者は自分の財布を痛めずに老後資金の運用ができます。ありがた〜く享受しましょう。

メリットとデメリット

じゃあ、企業型DCはデメリットなしの最強制度ってこと?

かあく
かあく

税制面ではそうですが、企業型DCでは運用商品の選択肢が35種類までと定められています。会社によっては、自分の運用したい商品が無いことがデメリットと言えますね。

iDeCoでは、掛金を自分で拠出しないいけないことがデメリットだよね。
運用商品はどうなの?

かあく
かあく

iDeCoでは、運用したい商品を取り扱っているところで申し込みをすればいいので、そのデメリットはないと言えますね。

例えば、「楽天S&P500インデックスファンド」を運用したいなら楽天証券で、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を運用したいならSBI証券で、iDeCoの申し込みをすればいいわけです。

企業型DC資格喪失の場合

冒頭で述べた通り、企業型DCに加入していた人がその会社を辞めた場合、資格喪失という扱いになります。資格喪失しても、資産がなくなる訳ではなく、別の年金資産へと移換することになります。

かあく
かあく

基本は以下で紹介する2つのパターンですが、いずれも退職してから6ヶ月以内に手続きを行う必要があるので、忘れないように注意しましょう!

転職先の企業型DCへと移換

転職先の会社でもDC制度を導入している場合は、企業型DCでの運用を続けることができます。手続きの手順としては以下の通りです。

  1. 資格喪失の確認
    退職後、前職の企業型DC加入資格を喪失。通知書が受け取れるか、総務や人事に確認しておきましょう。
  2. 必要書類の入手
    転職先から「個人別管理資産移換依頼書」を受け取る。総務や人事に確認しましょう。
  3. 書類提出
    書類に記入後、転職先の企業型DC担当部署に提出。
  4. 資産移換
    記録関連運営管理機関を通じて資産が転職先の企業型DCへ移される(通常2~3か月)。
かあく
かあく

これで安心。ではありませんよ!まだ運用商品を選んでいません

移管手続きが完了すると、これまで運用していた商品は一度現金化されます。JIS&TやNRKなど、転職先の指定のサイトから運用商品を選ばなければなりません。

今までの運用商品をそのまま保有し続けることは出来ないの?

かあく
かあく

それは出来ません
前述の通り、会社ごとに35種類までの運用商品がありますが、会社によって様々です。そこで取り扱っている物の中から選び直しましょう。

企業型DCからiDeCoへの移換

転職先がDC制度を導入していない(民間・公務員)・退職して専業主婦になる独立して起業する、こういった場合は運用資産をiDeCoへ移換することになります。手順は以下の通りです。

  1. 必要書類の準備
    基礎年金番号とマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。基礎年金番号は、年金手帳か基礎年金番号通知書で確認するか、元の職場の総務や人事に確認しましょう。
  2. iDeCo口座の開設
    既にiDeCoを利用している場合は不要です。またNISAなどで証券口座を利用している場合はその証券口座から申し込めば手続きが楽ですね。メリット・デメリットで軽く触れた通り、運用商品は証券会社によって異なるので、自身に合ったところで口座開設しましょう。
  3. 移管手続き・審査
    通常1〜2ヶ月ほど掛かるようです。楽天証券の場合は、申し込み時に基礎年金番号を入力し、運用商品も選ぶようになっていたので、口座が開設すれば、自動的に移換手続きも完了です。
かあく
かあく

書類を準備したり、審査に時間が掛かったりするので早めに行動しましょう!筆者はこれまでiDeCoを利用していなかったので、楽天証券で申し込みしました。「企業型DCからの移換はコチラ」的な案内があって簡単でした!

移換手続きをしないと・・・

前述の通り、以上の手続きは6ヶ月以内にやっておく必要があります。なにもしないまま6ヶ月経過すると、運用資産は現金化され、国民年金基金連合会自動的に移換されます。こうなると運用資産の変更(スイッチング)が出来なくなり、また管理料として運用資産から年間624円が差し引かれます。

年間624円!?定年まで引き出すことも出来ないのに・・・。

かあく
かあく

スイッチングも出来ない現金になるので、インフレ対策も出来ません。若い人は特に、成長が期待できるファンドにしておくか、手数料の高い現金にしておくかで、受け取る時には天と地ほどの差になっているかもしれません。

まとめ

転職や退職で企業型DCの資格喪失した際、どんなアクションが必要になるか、ご理解頂けたでしょうか?

かあく
かあく

おさらいすると、次の会社がDC制度を導入していたら、そこで移換する
DC制度がない会社や事業、あるいは退職の場合はiDeCoに移換する放置は厳禁

特に注意するのは後者のパターンです。DC制度を導入している会社なら教えてくれるでしょうが、導入していない会社だと、誰も教えてくれないので自分で行動する必要があります。

かあく
かあく

筆者も後者のパターンですが、資格喪失通知書が1通来ただけでした!全然誰も警告もしてくれません!(笑)

放置して6ヶ月経つと、年齢や運用資産にもよりますが、大損することになるかもしれません。企業型DCもiDeCoも、税制面で優遇されまくりの最強制度ですので、うまく活用しましょう

転職や退職の際の手続きで、今回の記事が何かの参考になれば、この上ない喜びです。

かあく
かあく

なんか難しそうだから後回しにしよ〜
これだけはしないで下さいね(笑)。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました